演劇ユニット『SP@CE』

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オススメ戦争映画 Vol.9 『聖なる嘘つき』。

どうも、猪上です。

オススメ戦争映画、第9段(最終回)は「聖なる嘘つき」です。

1999年、アメリカ。
原題「Jacob the liar」。

監督、ペテ・カソヴィッツ。
主演・製作総指揮、ロビン・ウィリアムズ。

正式な邦題は「聖なる嘘つき―その名はジェイコブ―」でしたが、後に何故か「聖なる嘘つき」になってしまってました。

このブログでは以前から何度か名前の出ていた作品ですね。

はっきり言って、そんなにメジャーな作品ではないと思いますし、一般的にそこまで評価の高い作品でもありません。

猪上がこの作品をオススメするのは、本当に個人的な好みによるところが大きいです。

ロビン・ウィリアムズの出演作品の中でもあまり脚光を浴びるタイプではないですね。

ロビン・ウィリアムズの戦争映画と言えば、殆どの方が「グッドモーニング・ベトナム」を挙げるのではないでしょうか?

まぁそれはそうでしょうね。

「グッドモーニング・ベトナム」と比べると、知名度も評価も興行収入も、雲泥の差ですから。

…雲泥の差は言い過ぎですか。

でも確かに「グッドモーニング・ベトナム」も名作ですよね。

特にロビン・ウィリアムズの良さをより引き出してるのは「グッドモーニング・ベトナム」だと思います。

しかし、今回のオススメは「聖なる嘘つき」です。

まぁそもそも、猪上のメインは第二次世界大戦であって、ベトナム戦争はちょっと違ったりしますしね。

と言うわけで、「聖なる嘘つき」です。

このお話は狭いゲットー内だけのお話が全てです。

以下、あらすじ。

ある日、風に乗り壁を越えて舞い込んできた新聞紙を見つけたジェイコブが、必死にその新聞紙を追い掛けるところからお話は始まります。

追いかけている内に時間は外出時間ギリギリに。

それを監視に見つかり、罰を受けに指令部へ行けと言われ、渋々指令部へ向かうジェイコブ。

その一室でジェイコブは偶然ラジオ放送を耳にします。

「ベザニカまでソ連軍がやってきている」と。

そして、指令部からゲットーに帰ろうとする途中で一人の少女と出会い、彼女を匿うことに。

翌日、同じユダヤ人の仲間がやけになりドイツ軍にケンカをしかけようとします。

そこでジェイコブは彼を助ける為、思わず口にしてしまうのです。

「もうそこまでソ連軍がやってきてる。もうすぐ俺たちは助かるんだ。ラジオで聞いた」と。

その話はみるみる内にゲットー内に広がり、「ジェイコブはラジオを隠し持っている」と噂になるのです。

ジェイコブはゲットーのユダヤ人たちに希望を与えるため、あたかもラジオを持っているかのような嘘をつき続けるのですが…。

…とまぁ、ざっくり書くと、こんなとこです。

本当はもっと詳細に書きたいのですが、出来れば実際に見ていただきたいので、割愛させていただきます。

この映画に対して、色々と批判的な意見も勿論あるわけなんですが…例えば「ギャグがスベり気味」や「オチを期待してしまう」と言った、ロビン・ウィリアムズに対する、コメディの期待。

これはどうかな?と。いや、それは見る側の問題だろ、と。

どう考えても、これはコメディではありませんよ?何故か、たまに「ジャンル:コメディ」ってなってますが、とんでもないです。

ただ要所要所でネタっぽい会話が多かったりするので、そう思ってしまうのかもしれませんが…。

では、何故「要所要所でネタっぽい会話が多い」のか?ですが、これはオープニングのモノローグが全てを語っています。正確ではありませんが、以下のような内容です。

『あるユダヤ人の占い師にヒトラーが尋ねた。「自分はいつ死ぬのか?」と。その占い師はこう答えた。「あなたは我々ユダヤ人の祝日に死ぬでしょう」。ヒトラーは尋ねた。「何故そんなことが分かる?」。占い師は答えた。「あなたの死んだ日が我々の祝日になるからです」と。ヒトラーは尋ねた。「この状況でそんなことを言って、ただで済むと思っているのか?」と。占い師は答える。「我々に残されたのはこれだけです。他は全てドイツ軍に奪われました」』

「ユダヤ人はジョークが好き」と言う話はホロコースト物ではよく聞くことですが、まさにこれにつきます。

特に自虐的なブラックジョークが多く、「ドイツ軍は全部奪っていったが、ジョークまで奪われなくて良かったよ。こいつを奪われてたら、ユダヤ人は即刻根絶やしだ」みたいなブラックジョークを聞いたことがあります。

つまり、そういう皮肉をふんだんに込めた作品だと思うんですね、本作は。冒頭でそれをちゃんと説明されているのに、ネタがどうだこうだと言うのは、申し訳ないですが、ちゃんと作品を見れてないと言わざるを得ないかと。

あと、個人的にとても納得がいかないのが「ライフ・イズ・ビューティフル」と比べられることが多く、更には「聖なる嘘つき」が過小評価されてしまうことです。

いやいや、どう考えてもこちらの方が良作だと思いますよ?

正直、「ライフ・イズ・ビューティフル」は好きになれませんでした。

「ライフ・イズ・ビューティフル」好きな方はごめんなさい。読まない方が良いかもです。

ヒューマンドラマとしてなら良いのかもしれませんが、戦争映画としては如何なもんかと。

あの何でもスルーしてしまう滑稽極まりないドイツ軍や、

子供という生き物をバカにしてるのか?と言いたくなるくらい何でも鵜呑みにしてしまう子供や、

ただ無理矢理付いてきて自らは何もせず、ただただ心配をかけさせてメソメソするだけの奥さんや、

やたらデカイ声で喋るが誰からも一切注意されない主人公と、何故かそれを生暖かく見守るだけの他のユダヤ人たちや、

これから何十年、父親の嘘を疑えなかった自分を責めるだろう子供と、何も出来なかっただけの母親が、父親のいない食卓を囲む日々がやってくるであろう作品につけられた「ライフ・イズ・ビューティフル」という無責任なタイトルや…

それも全部、ユダヤジョークということでしょうか?

それならそれで、やはり猪上にはついていけそうにありません。

最終回なんでかなり好き勝手書いてますねすいません。

…と、まぁ話はそれましたが。

「聖なる嘘つき」の良いところは、ただの臆病でちっぽけなおじさんである主人公が、自分の中にある可能な限りの勇気(←ここ大事です)を奮い立たせるところでもあります。

ゲットー内に、平気な顔で蛮勇を振りかざせる人間がそうボコボコいるはずないんですよ。

子供のためとは言え、そういう人間味のなさが「ライフ・イズ・ビューティフル」を好きになれなかった理由でもあります。

その点、「聖なる嘘つき」は人間味に溢れています。正義感も偽善も欺瞞も猜疑心も。良い感情も悪い感情も様々つまってます。

この映画を見ると、ロビン・ウィリアムズの笑顔の力を思い知ること請け合いです。

そして、ラストシーン。

見て欲しいので、詳しくは書きませんが…これは色々な取り方が出来ますね。

実際には、ちょっと出来すぎてる気もしますが…全くあり得ない話でもないくらいの匙加減。

でも、ここのモノローグを聞く限りでは、そもそもそうではない可能性がありますよね。

そういう考え方もありかな、と思いますが…やはり、此処は素直に見るなら、ジェイコブのなけなしの勇気に対するささやかなご褒美という捉え方が一番綺麗かな?とも思います。

まぁ、 色々と書きましたが…

見て下さい。少しでも興味を持たれたなら、 是非見ていただきたいです。

そして、「ナツマチ」を見に来ていただいた方には、「どの辺りが影響を受けているのだろう?」と探りながら見ていただけたらと思います。



さて。

今回でこのシリーズは最終回です。

如何でしたか?猪上は過去に例を見ない程、楽しい企画でした。

次回からの更新では、「ナツマチ」のショートストーリーを全5話でお届けしたいと思います。

では、そちらもゆるっとご期待下さい。
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プロフィール

SP@CE

Author:SP@CE
演劇ユニット『SP@CE』

奈良で活動する演劇ユニット。
2012年6月、始動。


2014年5月 第1回公演「CONNECT」無事、終了致しました。
ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。


2014年5月現在、次回公演に向けて、役者・裏方募集中です!
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