演劇ユニット『SP@CE』

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オススメ戦争映画 Vol.4 『コルチャック先生』。

どうも、猪上です。

オススメ戦争映画、第4段は「コルチャック先生」です。

1990年、ポーランド。
原題「Korczac」。

実在したユダヤ人医師、ヤヌシュ・コルチャックを題材にした、アンジェイ・ワイダ監督のホロコースト映画。

映画自体は二時間前後くらいですが、全編白黒のせいか、実際の時間よりちょっと長く感じる気がします。

アンジェイ・ワイダ監督と言えば、「地下水道」や「灰とダイヤモンド」などで有名な監督ですが…正直、この「コルチャック先生」に関して言えば、映像の素晴らしさというのはあまり感じませんでした。

ラストシーンの演出は流石だなぁと思いましたが、それ以外に関しては、あまりピンとこないというのが正直なところです。

敢えて白黒にしているところから見ても、わざとそうしているのでしょうが…全体的に作りが古いです。

90年より遥か昔に作られたような印象を受けます。

それが良い意味でのレトロ感であるようには、あまり感じませんでした。

…個人的には、ですよ。

猪上は別に映画の専門家でもなければ、評論家でもないので。

「それは違うぜっ!」とか言わないで下さいね。

こういう、所謂、巨匠のような方の作品に難色を示すと、色々怒られそうで怖いですよね。

同監督の戦争映画で言えば、割と近年に上映された「カティンの森」も見ました。

カティンの森事件を扱った珍しい作品なので、興味深かったのですが…やはりこちらもそれほど特別な印象は受けず…。

猪上にはワイダ監督の作品が合ってないんですかね?

しかし…

「ならば、なぜ今回この作品を取り上げたのだ?」と、当然の疑問が沸きますよね?

それは、この「ヤヌシュ・コルチャック」という人物そのものの魅力…それに尽きます。

彼はユダヤ人の子供200人を守るために全てをなげうって尽くします。

「せめてコルチャック先生だけでも…」と先生を助けようとする知人たちの救いを「子供たちを置いてはいけない」と断って、子供と一緒にいることを選ぶ人です。

ストーリー序盤では、本当に素晴らしい人だと、ただそう思いながら作品を楽しんでいけるのですが…途中から「アレ?」と少し違和感を感じ始めます。

ユダヤ人の子供たちがドイツ軍の「選別」で連れていかれる時、知人のアーリア系の女性が、ユダヤ人の子供を「自分の子供だ」と言って匿ってくれます。

そして、コルチャック先生に「アーリア系に見える子供なら引き取れます」と告げるんです。

普通なら熱いハグでもして大いに感謝を示すところでしょう。

しかし、コルチャック先生は言います…「私たちに子供たちを『選別』しろと言うのか?ドイツ軍と同じように?冗談じゃない!」と断ってしまうんですね。

あれれ?となりませんか?

理由や経緯はどうであれ、子供の命を救えるんですよ?

そんな善意からくる救いの手を、コルチャック先生ははねのけてしまいます。

その他にも、先生や子供たちのために食料を用意してくれた資産家に「もっと多く期待していた。子供たちを救うのは貴方の義務だ」と言って、更に多くの食料とお金を要求したり。

「あれ?これは…ただの善人ではないのかな?」と思って見ていると、あるシーンに差し掛かります。

腕章をしていないコルチャック先生はゲシュタポに捕まりかけたところを昔馴染みの男に助けられます。

そして、その男に連れられて行った酒場は、ドイツ人と取引をして、ユダヤ人たちを食い物にしてるユダヤ人…密輸業者のような連中が集まる場所でした。

そこでコルチャック先生は、そんな連中からも、金を融通して貰うのです。

そこに乗り込んできたユダヤ抵抗組織を名乗る青年たちに「貴方のような人が、あんな奴らと何を話していたのですか?あなたには誇りがないんですか?」と罵られるのですが、コルチャック先生はこう即答します。

「ない。私にあるのは200人の子供たちだけだ」

…なるほどな、と。

つまり、この人は「善意」で子供たちを救っているわけじゃない。

この人は「子供たちを助けたくて仕方ないから」助けているんだ、と。

「善い行いをしている」なんて微塵も思っていないんです。

だから、自分を正義の人だとも思っていない。

だから、他人にどう思われようと、他人がどうしようと、ただ自分は子供たちを助けたくて仕方がないんだ…多分、コルチャック先生はそれだけを思って子供たちとともにあろうとしたのだと思います。

この「自覚のない善意」と言うのは、ひょっとしたら、何より最も純粋な善意なのかもしれない…これが、この映画をオススメした最大の理由です。

このヤヌシュ・コルチャックという人物を知るためだけでも、この映画を見る価値はあると思います。
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プロフィール

SP@CE

Author:SP@CE
演劇ユニット『SP@CE』

奈良で活動する演劇ユニット。
2012年6月、始動。


2014年5月 第1回公演「CONNECT」無事、終了致しました。
ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。


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